今回、KUWATA CUP 2019で公式戦初めてのタイトルを取らせて頂く事が出来ました。
9日の準決勝で、なんとか3位で通過する事ができ、決勝への不安と緊張で震えが止まらないまま明日の会場でもある渋谷ヒカリエへと移動しました。会場に着くと多くのスタッフの皆さんが雨の中、道具を運んで下さったり、特設会場の準備をされていました。会場に着き、完成したステージの見学をさせて頂き、夢のような世界に緊張がどんどん増していきました。今までに見たことも無い壮大なステージを目の前に、緊張で逃げ出したいと思ってしまう程でした。不安だらけで会場見学をしていると、先輩プロが「ここで投げれるなんて本当に幸せな事だよ!」と何度も言って下さり、その言葉でしっかりしないとってなんとか気持ちを切り替える事が出来た気がします。この幸せをちゃんと噛みしめて、最高の舞台で私自信が楽しまないとって思いました。
決勝戦当日、多くのお客様が全国から来られていて、桑田さんが登場すると歓声と熱気で会場全体が一気にひとつになり、鳥肌が経つほど興奮しました。緊張も吹っ飛ばして下さる素敵なパフォーマンス。お客様もひとつになって最高のステージがスタートしました。
会場と控え室を何度も行き来する中で、数えきれない程のスタッフの皆さんが大会成功に向けて声を枯らしてリハーサルや準備をされている姿を拝見していると、緊張して震えてる場合ではないなと気持ちをまた奮い立たせて頂きました。私も会場にいる1人としてお客様やスタッフの皆さん、選手の皆さんとひとつになって、楽しみたい、頑張りたいと思わせてくれる素敵なステージでした。入場ゲートで待機してる時も多くのお客様が足を止めて声をかけて下さり、ものすごく力になりました!地元福岡から来て頂いた方もいらっしゃっていっぱいいっぱいパワーを頂いて試合に挑む事ができました!本当にありがとうございました。
3位決定戦も優勝決定戦も、やっぱり緊張はしました...。自信も常に無くなりそうで、練習ボールから完璧な投球をされてた、浅田プロ、坂本プロの投球をスタートしてからは見ることが出来ませんでした。
以前トーナメントでスペアミスをして悔しい思いをしていて、自分のミスが許せないままずっと気持ちを引きづっていました。その時にボール置き場で声を掛けて下さった先輩プロが、「あの場面でミスするのは当たり前。あんな場面緊張するし、それが普通のこと。でも、その辛い気持ちのモヤモヤをとる為には、もう1回同じ舞台でもう1度同じスペアをとる。そしたらその時やっとそのモヤモヤがとれる。」たくさんお話をして下さり、その言葉がずっと胸の中にありました。3位決定戦の最後に、その時がきて、その言葉を言い聞かせながら投げました。自分でもびっくりするくらいしっかり投げれて、あの1番辛い時にこの言葉をかけて頂いたから、今踏ん張れてます。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
決定戦の最後の投球は、集中が切れたとかではないんです。いろんな思いが出てきたけど、ただ落ち着いて、しっかり落ち着いてスペアをとる。そう思って投げたあれがあの時の私の全力投球でした...。体が緊張とは違うまた何かわからない程に動かなくて、みっともない投げ方になってると思います。ただ適当に投げた一投ではないって事だけ伝わってほしいです...。
全ての競技が終わり、表彰式ではどの部門の選手も皆笑顔で、本当に楽しい表彰式でした。今回KUWATA CUP2019ではお客様、選手みんながいっぱい笑っていっぱい泣いて...ボウリングが本当に楽しい!好きだ!って心から思えるあったかい大会だったと思います。他の選手の大会に対する想いを聞いて皆で涙したり、祈るように応援して下さったお客様の姿を見て、嬉しくて涙を流したり...。どんな結果でもこの大会で感じとる事の出来た人と人との目に見えない繋がりや、1人で孤独に戦ってるんじゃないんだって思わせてくれたお客様の優しさを感じれる場所に立たせて頂いて本当に幸せでした。
最後は桑田佳祐さんの『Let's go Bowling』を会場皆で歌って幕を閉じました! この大会をご開催頂き、本当にありがとうございました。関係者の皆様、サポートして下さったスタッフの皆様、お忙しい中選手の事を気に掛けて下さっていた協会の皆様、本当にありがとうございました。壮大な大会すぎて、頭と気持ちの整理がまだ完全に出来ていませんが、感謝の気持ちでいっぱいです。
ボウリングをたくさんの方に知って頂ける素晴らしい大会に参加させて頂けた事、この経験を一生忘れません。上手くいかなくて、辛い時も悲しい時もありますが、私もやっぱりボウリングが大好きです。